おうちでロック〜CD紹介⑤〜
こんにちは、町屋菊一です。
CD紹介のコーナーです。
第5弾は
森田童子とは70年代から80年代前半にかけて活躍した女性フォークシンガー 素顔や私生活などもほとんど公にする事なくその人間性は謎のベールに包まれていた。基本的に暗い曲が多い。
このアルバムも非常に暗いです。
【収録曲】
1.ぼくたちの失敗
2.雨のクロール
3.淋しい雲
4.ぼくと観光バスに乗ってみませんか
5.君と淋しい風になる
6.ふるえているネ
7.ぼくが君の思い出になってあげよう
8.G線上にひとり
9.赤いダウンパーカーぼくのともだち
10.みんな夢でありました
11.たとえば ぼくが死んだら
12.ラスト・ワルツ
13.蒸留反応
14.ぼくは16角形
15.孤立無援の唄
16.ひとり遊び
落ち込んでる時に聴いたら更に落ち込む。
でも、心地よくて自分は深夜どうしようもない時 よく聴く。かなり好きなアルバム。
敢えてベスト盤を選んだのは 多分このアルバムが森田童子入門編みたいな感じなので
これを聴いて合わない人は合わないし好きになる人はとことんハマると思う。
そんなアーティストだと思うから。
代表曲の「ぼくたちの失敗」「たとえばぼくが死んだら」「雨のクロール」なども収録されているのでドラマの主題歌として知った方も入りやすいかもしれない。
基本的にアコースティック、フォークな感じの曲で構成されている。
ささやくような歌声と重なるアコギが綺麗に交わっていて全体的に暗いものの美しい曲が多いアルバムとなっている。
(14曲目の“ぼくは16角形”という曲は電子音、シンセの音が印象的)
全曲を通して
歌詞の内容は切ない恋愛の曲が多く
お互いを導けなかった別れの歌などが歌われている。
しかしただのラブソングというより もっと心の奥底に呼びかけるようなそんな印象を受ける曲が多い。
個人的には「ラストワルツ」という曲がとても好きで綺麗なピアノイントロからストリングスの流れは非常に完成されている感じがする。
3拍子の曲でその名の通りワルツでありながら
とても冷たく底のない水の中にいるような
そんな曲である。
こんな時だから敢えて深夜に部屋に篭って一人で森田童子を聴くというのも良いと思う。
“美しき明日についても語れず
ただあなたと un deux trois
すべてが帰らぬ un deux trois
すべてが終る un deux trois
せめて最後にラスト・ワルツ”
ラストワルツより一節
筆者:町屋菊一(虚言倶楽部)