町屋菊一の世界 第2章

町屋菊一の独り言です。

おうちでロック〜CD紹介⑲〜

こんばんは、今日もやってきました

CD紹介のコーナーです!

 

第19弾は

フォークソングです。

 

下田逸郎/さりげない夜

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【収録曲】

1.夜の雨

2.ちいさなため息

3.恋に生きる女

4.暗い部屋

5.そんなもんじゃない

6.さりげない夜

7.ぼくと逃げよう

8.ふたりの夜

9.セクシィ

10.40すぎて

 

このアルバムは知る人ぞ知るフォークシンガー

下田逸郎の1976年リリースの5枚目のアルバム

松山千春氏や様々なアーティストに影響を与えた日本語フォークシンガーでもある。

また、色んなアーティストに楽曲提供しているので名前は知らなくても曲は知っているという方も多いかもしれない。

代表曲に「踊り子」「セクシィ」などがある。

 

彼の唄の特徴はキレイで淡いメロディーと繊細な歌詞。

何気ない日常にありふれた日本語をキレイに詩として昇華されているアーティストというのが僕の個人的な見解。

 

アルバム収録曲「恋に生きる女」はメロディーと歌詞、コード進行などで ドラマに出てくるような男女関係を見事に表現している。

少しダークな感じだが途中の哀愁漂うストリングスによる転調はまさに人生はドラマという歌詞をそのまま現している。

 

5曲目の「そんなもんじゃない」は

生きることに対しての自問自答というべきか

"そんなもんじゃない、そんなもんじゃない寂しさなんてそんなもんじゃない"

とても考えさせられるような歌詞の連発。

 

6曲目 アルバムタイトルにもなっている

「さりげない夜」

こちらもまた哀愁漂う愛の唄。

2020年のお昼に聞いていても何故か

昭和の夕暮れ時に畳の上で聴いてるようなそんな気分になる曲。僕はとても好き。

 

そして代表曲の「セクシィ」も収録されている。ロマンチックなきれいな優しい曲。

三拍子がなんとも心地よい。

 

全体的なアルバムの印象としては暗いような切ないような曲が多くて

あんまりパッとした曲がないなと思ってしまったものの

そこは達人と言わせるだけあり油断を辞さない曲の構成。その歌詞の世界が一曲ごとに

しっかりと自然と脳内で再生されている。

これは地味に凄いことだと思う。

 

フォークソングでありながら全く古さを感じさせないメロディなのにしっかりときれいな日本語で情景を表現しているあたりも作詞をする自分としては尊敬したいところ。

 

昨今では少なくなって来ている日本語での

ギターのフォーク弾き語り。

こういう音楽がまた日の目を浴びるような日が来るのを僕は待っている。

なんだか心が洗われるようなキレイな気持ちになれる。

 

フォークソングなんて と思っている方も是非一度、下田逸郎の世界を体験してみてほしいと思い記事にしました。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました

 

 

筆者:町屋菊一