おうちでロック〜CD紹介⑯〜
こんにちは!町屋菊一です。
CD紹介のコーナー
第16弾は…
今回は虚飾集団廻天百眼という
アングラ劇団の音源を紹介します。
2012年 東京「ザムザ阿佐ヶ谷」での本公演を収録したアルバム。
【収録曲】
1.開宴
2.赤猫座
3.見世物地獄
4.箱の中の一寸法師
5.宿命行進曲
6.地獄に堕ちた庶民達
7.死ぬテーマ
8.鋼鉄の見世物小屋
9.みどりのインダストリアルレクイエム
10.鑽孔テープ
11.位相幾何学の第2境界戦
12.かごめ、かごめ
13.阿僧祇式桜花爛漫
14.お月様が見てる
15.運命のカルマ
16.終幕
17.宿命行進曲(特別参加:宮悪戦車)
虚飾集団廻天百眼とは2005年に旗揚げされた「あの世とこの世の境界劇」をコンセプトに上演しているアングラ劇団
本物の蛇を使用したり虫を使用したり劇場に
血の雨を降らせたり女体盛りが登場したりなどなかなか刺激的で一度見ればトラウマになりそうなそんな劇団。
様々な文学作品などもモチーフにしており
この作品は知る人ぞ知る丸尾末広氏原作の漫画「少女椿」を舞台化したもの。
原作の内容は貧しい少女が見世物小屋の団長に騙され売られそこで出会う奇妙で狂気な人々との出会い暮らしを描いたもの(だいぶマイルドに紹介するとそんな感じ…)
その様子を忠実に再現しておりいわばアングラミュージカルのような仕上がりになっている。
主役のみどり役を演じる紅日毬子氏の断末魔も凄まじい。
CDでもかなり響いているので劇場だと臨床感が凄いと思う。
音源を聴くだけでも楽しめるけれど原作やアニメ版の「少女椿」のストーリーを知った上で視聴したほうが多分楽しめると思うので興味があればぜひ観てほしい。
アニメ版のリンクを貼ります。
(↑過激でグロテスクなシーンが多々あるので苦手な人は注意してほしい)
CDの話に戻ると、、
こちらの舞台音源はやはり人間が演じているだけあり少女、みどりの葛藤や悲劇、狂乱などの様子が
より生々しくより色濃く描かれているようなそんな気がする。
またその周りに登場して物語をかき回す見世物小屋座員の演技も迫真。
収録されている「宿命行進曲」という曲には同じくアングラ、ビジュアル系バンド、ストロベリーオーケストラの宮悪戦車氏も特別参加しておりより一層雰囲気が出ている。
ホラーテイストでありながらもところどころ
コメディチックに作り上げられているのも魅力かもしれない。
この音源のみにならず ビジュアル系バンドの「R指定」「犬神サアカス團」などともコラボしているのでそういうのが好きな人も気に入る劇団かもしれない。
もしこの記事を読んで興味が出た人がいれば
是非、この機会に「少女椿」「虚飾集団廻天百眼」「丸尾末広」などの沼にハマってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました
筆者:町屋菊一