町屋菊一の世界 第2章

町屋菊一の独り言です。

おうちでロック〜CD紹介⑧〜

CD紹介のコーナー第8弾は…

 

ほぶらきん/メジャーデビューf:id:iamrock3170:20200421172731j:image

失礼ながら もはや令和の日本で知っている人がまだいるのかというバンドかもしれないが、、

 

このバンドのことは自分が高校1年の頃

NHK-FMで放送されていた「今日は一日パンク三昧」というエグいコーナーで知った。笑

 

ほぶらきん”という1979年から83年にかけて活動した滋賀県発のプログレ、、?ガレージ?ロック?アングラ?アバンギャルド?なジャンルを奏でていたバンド。(別名:滋賀の奇蹟)

自宅のガレージで友人を集めライブをしたり

小学生の兄弟が歌っていたりと

なかなか面白いアルバムなので紹介したい。

 

もはやどこから突っ込んで良いかわからないアルバム。CDは2枚組なのだがDisc1にはなんと69曲が収録されている(笑)

 

Disc1は本当に1分にも満たない曲がライブで演奏されていたり何故か自宅ガレージで演奏されている音源なども収録されている。

 

Disc2はレコーディング?されたのかまとまった音声で聴き取れる(CDに対して変な表現だが笑)32曲収録。

 

演奏も歌も5000歩譲っても上手とは言えないがもはやその内容は僕らの中にある「常識」「概念」「価値観」を覆してくれる。音楽界隈でよく耳にする「独特な世界観」などという陳腐な言葉では収まらないそんな楽曲でありバンドだ。

 

史上最悪のロックバンドと言われたアメリカのバンドTHE SHAGGSにも色んな意味で勝るとも劣らない。

(THE SHAGGS↓)

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https://youtu.be/jQqK1CjE9bA

 

しかしその一方で“ほぶらきん”というバンドは関西インディーシーンの伝説的存在ともなっている。

同志社大学では学園祭のEVE祭、京都磔磔新宿ロフト 名あるライブハウスやイベントに出演している。

他、日本のパンクバンドとして知る人も少なくないスターリンや世界初のノイズバンド非常階段などとも共演しているというなんとも不思議なバンド。

 

自分も最初聴いた時は絶句したが聴けば聴くほど癖になる。このバンドに「意味」などという無意味なものはそこに存在しないのではないかとさえ感じる。また当CDの解説者JOJO広重氏(非常階段)曰く「日本人が1983年までに聞いたであろう全ての音楽がそこに存在し、ごちゃまぜにされ、時に猥雑に時にアーティスティックに意味と無意味の極限が実にユニークな形で融合している(中略)」とまで言わしめている。

 

もはやほとんど資料もなくネット時代に探してもなかなか情報が見つからないそんなバンドではあるが謎の魅力と中毒感に包まれるかもしれない。

 

人によっては「こんなもの聴いてられるか!」「こんなのが音楽とは認めない!」という人もいるかもしれないが

それは紛れもなくそこに存在した伝説のバンドなのです。

計算された演奏なのか計算された符割なのか計算された演出なのか彼らの前ではもはやそんな常識は通用しない。

 

奇跡的に貴重なライブ映像がYouTubeに上がったいたので興味のある方は是非観てほしい。

 

ある意味では滋賀県を代表する

T.M.Revolutionより凄いアーティストかも知れない、、

 

https://youtu.be/x18Fd1DOl-c

ほぶらきん/魚売り(1981年) at新宿ロフト

 

それでは、また次回!

 

筆者:町屋菊一