おうちでロック〜CD紹介⑥〜
こんにちは、町屋菊一です。
CD紹介のコーナー
第6弾は
頭脳警察1 です。
ロック好きなら一度は見た事があるかもしれない。
頭脳警察というバンドはPANTA(Vo.Gt) トシ(per.)で1970年に結成された伝説のパンクバンドである。もはや日本語パンクの先駆けと言っても過言ではない。
頭脳警察/1
1.世界革命戦争宣言
2.赤軍兵士の詩
3.銃をとれ
4.さよなら世界夫人よ
5.暗闇の人生
6.彼女は革命家
7.戦争しか知らない子供たち
8.お前が望むなら
9.言い訳なんかいらねえよ
10.銃をとれ(part2)
ファーストにしてライブアルバム。一見、コード進行やサウンドは案外ソフトでフォーク的なのだが歌詞の内容は過激で放送禁止用語連発、発禁納得の名盤だ。一曲目の「世界革命戦争宣言」は冒頭からブルジョアジー諸君!という怒号から始まる。こんなCDは多分世界でもこれだけかもしれない笑
そして「赤軍兵士の詩」「銃をとれ」と革命的な楽曲でライブもアルバムも加速して行く。
4曲目の「さよなら世界夫人よ」でスローなバラードになったかと思えば内容は世界の国やお偉いさん達に対する皮肉たっぷりの歌詞だ。
5曲目の「暗闇の人生」これは自分がこの道を歩んだことへ対する恨み、後悔か、はたまたこんな時代へ生まれてきたことへの後悔か
アルバムの中では際立ってブルーな曲となっているがこちらはトシのパーカッションが特に良い味を出している。
“何回となくこの身よじれ流され
頭から爪先まで汚れきってしまった”
後半の曲はラブソングが多い。学生運動をしている学生の束の間の恋愛だろうか(彼女は革命家)そんな曲や男と女の泥臭い愛や欲望が歌われている。(言い訳なんかいらねえよ/お前が望むなら)
歌も演奏もお世辞にも上手いとは言えないが知的で文学的な詩は政治的思想や価値観などは別としても好きになる人もいるのではないだろうか。もはや音楽の域を超えて当時の背景などがうかがえる価値のある歴史的資料と言えるかもしれない。
音楽から昔の時代背景、価値観、文化などに踏み込んでみるのも面白いかもしれない。
それでは、また次回!
筆者:町屋菊一(虚言倶楽部)
@machiya_3rock