町屋菊一の世界 第2章

町屋菊一の独り言です。

おうちでロック〜CD紹介⑰〜

こんばんは、CD紹介のコーナー

第17弾。

 

今回紹介するのは…

The Clash/White Riot(白い暴動)

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1970年後半から80年代にかけてイギリスで活躍した伝説のパンクバンドTHE CLASHの1977年リリースの1stアルバム。

 

【収録曲】

1.janie jones

2.Remote Control

3.I'm So Bored with the USA

4.White Riot

5.Hate and War

6.What's My Name?

7.Deny

8.London's Burning

9.Career Opportunities

10.Cheat

11.Protex Blue

12.Police and Thieves

13.48 Hours

14.Garageland

 

このアルバムは1stでありながら個人的には

演奏面というより音楽的にとても完成度が高いと思う。

「パンクといえばエイトビート、ストレート」

といったこれまでの概念にとらわれずレゲエ要素やロックンロール要素も多く取り入れており賛否はあるが自分はこれがクラッシュ最大の魅力であり特徴であると思っている。

この音楽性が後のクラッシュの方向性に大きく影響してくる。

 

またローリング・ストーン誌が選んだベストアルバムランキングでも上位に入っている。

海外、日本でもとても評価の高いアルバムではないだろうか。

 

1stアルバ厶にして既に様々な工夫や遊びが取り入れられていて

収録曲の「I'm So Bored with the USA」は同じくイギリスのパンクバンド、セックスピストルズの楽曲「Pretty Vacant」からの引用であったり

「Police and Thieves」ではボブ・マーリーの楽曲が演奏されてたりと、わかる人には思わず あっ となるような小ネタもたくさんある。

 

従来のパンクバンドの怒りをぶつける、叫ぶ。といった印象とは裏腹に具体的な政治色を示した歌詞なども1stにして完成度が高い一因かもしれない。

 

人によっては え?これがパンクロック?などと思った人も少なくないかもしれない。

 

変な表現だが真面目なパンクロックといった感じだろうか。。

 

反戦、反アメリカ、皮肉たっぷりの歌詞にも注目すべきアルバム。

 

個人的にはやはり「white Riot」のイントロがとてもテンションがあがる。

 

またジャケットも有名で音楽好きなら誰もが一度は見たことあるのではないだろうか。

 

因みに当時のドラマーであったテリー・チャイムズは既に脱退を決めていたためジャケットには登場していない。(なので3人しか写っていない)

 

結局、ダラダラと説明ぽく語ってしまったけど

要するに一言で言うと

とにかくカッコいいアルバムなので

是非とも一度聴いてもらいたい作品です。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

 

筆者:町屋菊一

 

 

 

 

 

 

 

おうちでロック〜CD紹介⑯〜

こんにちは!町屋菊一です。

CD紹介のコーナー

 

第16弾は…

虚飾集団廻天百眼/少女椿

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今回は虚飾集団廻天百眼という

アングラ劇団の音源を紹介します。

 

2012年 東京「ザムザ阿佐ヶ谷」での本公演を収録したアルバム。

 

【収録曲】

1.開宴

2.赤猫座

3.見世物地獄

4.箱の中の一寸法師

5.宿命行進曲

6.地獄に堕ちた庶民達

7.死ぬテーマ

8.鋼鉄の見世物小屋

9.みどりのインダストリアルレクイエム

10.鑽孔テープ

11.位相幾何学の第2境界戦

12.かごめ、かごめ

13.阿僧祇式桜花爛漫

14.お月様が見てる

15.運命のカルマ

16.終幕

17.宿命行進曲(特別参加:宮悪戦車)

 

虚飾集団廻天百眼とは2005年に旗揚げされた「あの世とこの世の境界劇」をコンセプトに上演しているアングラ劇団

本物の蛇を使用したり虫を使用したり劇場に

血の雨を降らせたり女体盛りが登場したりなどなかなか刺激的で一度見ればトラウマになりそうなそんな劇団。

 

様々な文学作品などもモチーフにしており

寺山修司江戸川乱歩の作品も上演している。

この作品は知る人ぞ知る丸尾末広氏原作の漫画「少女椿」を舞台化したもの。

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原作の内容は貧しい少女が見世物小屋の団長に騙され売られそこで出会う奇妙で狂気な人々との出会い暮らしを描いたもの(だいぶマイルドに紹介するとそんな感じ…)

 

その様子を忠実に再現しておりいわばアングラミュージカルのような仕上がりになっている。

 

主役のみどり役を演じる紅日毬子氏の断末魔も凄まじい。

CDでもかなり響いているので劇場だと臨床感が凄いと思う。

 

音源を聴くだけでも楽しめるけれど原作やアニメ版の「少女椿」のストーリーを知った上で視聴したほうが多分楽しめると思うので興味があればぜひ観てほしい。

アニメ版のリンクを貼ります。

https://youtu.be/DWrVcCFoLms

(↑過激でグロテスクなシーンが多々あるので苦手な人は注意してほしい)

 

CDの話に戻ると、、

こちらの舞台音源はやはり人間が演じているだけあり少女、みどりの葛藤や悲劇、狂乱などの様子が

より生々しくより色濃く描かれているようなそんな気がする。

またその周りに登場して物語をかき回す見世物小屋座員の演技も迫真。

 

収録されている「宿命行進曲」という曲には同じくアングラ、ビジュアル系バンド、ストロベリーオーケストラの宮悪戦車氏も特別参加しておりより一層雰囲気が出ている。

 

ホラーテイストでありながらもところどころ

メディチックに作り上げられているのも魅力かもしれない。

 

この音源のみにならず ビジュアル系バンドの「R指定」「犬神サアカス團」などともコラボしているのでそういうのが好きな人も気に入る劇団かもしれない。

 

もしこの記事を読んで興味が出た人がいれば

是非、この機会に「少女椿」「虚飾集団廻天百眼」「丸尾末広」などの沼にハマってみてはいかがでしょうか。

 

最後までご覧いただきありがとうございました

 

 

筆者:町屋菊一

 

おうちでロック〜CD紹介⑮〜

こんにちは!暑くなってきましたね、、

今日もCD紹介をやろうと思います。

 

第15弾は…

 

ザ・クロマニヨンズ/ACE ROCKER

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【収録曲】

1.他には何も

2.ハル

3.バニシング・ポイント

4.欲望ジャック

5.シャイニング

6.ボッチ

7.ゴー ゲバ ゴー

8.ナンバーワン野郎!

9.雷雨決行

10.49cc

11.ライオンとサンシャイン

12.メキシコの星

 

このアルバムは日本のロックバンド

ザ・クロマニヨンズ、2012年リリースの6枚目のアルバムです。個人的にとても思い入れのあるアルバムなので紹介したい。

 

ザ・クロマニヨンズというバンドはブルーハーツハイロウズを経てボーカル、甲本ヒロトとギター、真島昌利中心に結成されたバンド。

 

クロマニヨンズの特徴は良い意味で無駄の一切ないサウンドでボーカル、ギター、ベース、ドラムだけのシンプルな基本エイトビートな曲調が多い。

 

それ故に1stから5thまでの個人的な印象は

ラモーンズを彷彿とさせるようなシンプルすぎるリフやメロディー、また歌詞に意味があるのかないのかよくわからないようなそんなバンド。

なので歌詞を重視する自分にとっては正直そこまで最初は好きになれなかった。

 

しかし このアルバム「ACE ROCKER」は

当時、中学3年だった自分には衝撃を与えた。

 

1曲目の「他には何も」を聴いたとき

あれ!クロマニヨンズの歌詞に励まされているという自分がいた笑

 

"やらずにいられない事があります

やらずにいられない事をやるだけなんだ

ただそれだけ 他には何も"

 

2曲目 「ハル」こちらも

 

"お星様、お星様、逃げません僕はもう"

 

この歌詞にも続けて励まされた。

当時、学校や授業に馴染めず色々悩み苦しんでいた自分にはとても支えになっていた。単純人間だったので よし!逃げずにやる事をやろう!という感じになれた笑

 

そしてまた3曲目以降は

いつものクロマニヨンズだなあという感じで聴いていた笑

 

しかし「欲望ジャック」という曲はライブではとてもカッコイイ。ギターソロとドラムソロが凄く映える曲。

 

「ボッチ」や「ゴーゲバゴー」などシュールな曲も続く。

 

そしてこのアルバムのキラーチューン

 

ナンバーワン野郎!

雷雨決行

 

この流れるような加速感と一転したメッセージ性の強い曲は とても打撃の強い組み合わせ。

 

ナンバーワン野郎!の

"やる事は分かってる

立ち上がる 立ち上がる"

 

というフレーズは当時東日本大震災から間もなかった頃にはとても響いた。

それとカップヌードルのCMにも使われていた。https://youtu.be/0LjkBR_-4oA

 

雷雨決行もどちらかというとブルーハーツの頃を彷彿とさせるようなメッセージの強いフレーズ勇気づけられるフレーズが散りばめられている。これも好き。

 

そして個人的にかなり好きな曲は

49ccという曲。

 

スローダウンな曲でのんびりしている。

夜中にバイクでフラッとあてもなくでた時のような雰囲気。

 

ヘルメットの中、鼻歌でThe Who

 

という歌詞が素敵だ。

 

ザ・クロマニヨンズはどのアルバムから聴いても入りやすいバンドなので無駄のないストレートなロックンロールを聴きたい人にはオススメのバンドです。良ければぜひ聴いてみてください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

筆者:町屋菊一

 

 

 

 

 

おうちでロック〜CD紹介⑭〜

こんにちは、町屋菊一です。

 

CD紹介 14弾は…

 

THE BLUE HEARTS/THE BLUE HEARTSf:id:iamrock3170:20200504125053j:image

【収録曲】

1.未来は僕等の手の中

2.終わらない歌

3.NO NO NO

4.パンクロック

5.街

6.少年の詩

7.爆弾が落っこちる時

8.世界の真ん中

9.裸の王様

10.ダンス・ナンバー

11.君のため

12.リンダリンダ

 

日本語ロックの歴史を変えたと言っても過言ではない

もはや説明不要の伝説のバンド

ザ・ブルーハーツの1987年リリースの1stアルバム

このアルバムは日本の音楽史を語るにおいて

重要な通過点の一つと言えるのではないだろうか。

 

未来は僕等の手の中、終わらない歌、リンダリンダなど多分誰もが一度は聴いたことのあるような楽曲が収録されている。

 

ブルーハーツがパンクなのかどうなのかという話はあまり意味がないと思うのでここでは敢えて触れないが演奏も歌もあまり上手とは言えず荒っぽいロックサウンドで無駄を省いたサウンドに仕上がっており、おそらくブルーハーツの中で最も勢いのあるアルバムだと思う。

一聴すると単調なアルバムではあるものの

むしろそれがブルーハーツ1st最大の特徴で良さなのかもしれない。

 

「少年の詩」

少年のなんとも言えないもどかしさ、素直になれない少年時代を経験した人にしかわからないそんな気持ちの歌。

この曲に出てくる"どうにもならない事なんてどうにでもなって良いこと"というフレーズには当時おそらく多くのリスナーの悩み心を救った言葉なのではないだろうか。

 

「パンクロック」

この曲はパンクロックが好きということを主張している曲。本当にそれだけなのだが本当に好きなものを見つけたという感じが伝わる。

 

また「NO NO NO」や「爆弾が落っこちる時」など後のアルバムにはあまり見られない政治色?リアルな世界?を歌った曲が収録されているのも特徴的だ。

 

「ダンスナンバー」

ブルーハーツには珍しく2ビートの曲。1:30程の短い曲。ベースがやたらと動いている。(多分ブルーハーツの中で2ビートの曲はこの曲と皆殺しのメロディーだけかも)

「君のことを笑う奴は豆腐にぶつかって死んじまえ!」

 

「君のため」

こちらはうってかわってアルバム唯一のスローバラードで聴いているこっちが恥ずかしくなってくるようなラブソング。でもこのダサカッコよさがいかにもブルーハーツという感じで後のハイロウズクロマニヨンズにはあまり見受けられない直球なラブソングになっている。

https://youtu.be/q7-aSs_5HEs

 

リンダリンダ

幼稚園児から高齢者まで何故か知っている曲。

リンダリンダー というフレーズを聴いたことのない人はいないかもしれない。

「ドブネズミみたいに美しくなりたい」この歌詞は当時の人たちにとってはかなり衝撃的だったらしい。シングルバージョンとアルバムバージョンがある。

僕はシングルバージョンが好き。

https://youtu.be/F6aRZhWLof8

 

シンプルが故になかなか素通りしてしまいそうなアルバムだけど改めて向き合うととても作品として完成度の高い名盤だと思い取り上げました。みなさんもぜひ改めて、初めて、このアルバムを聴いてみてください!

 

最後までご覧頂ありがとうございました。

 

 

筆者:町屋菊一

おうちでロック〜CD紹介⑬〜

こんばんは、町屋菊一です。

今回は、閉塞的なGWの憂鬱を

ふっ飛ばすCDを紹介します。

 

第13弾は…

ザ・タイマーズ/THE TIMERS

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1989年リリースの

ザ・タイマーズの1stアルバム。

 

【収録曲】

1.タイマーズのテーマ

2.偽善者

3.偉人のうた

4.ロックン仁義

5.デイ・ドリーム・ビリーバー

6.土木作業員のブルース

7.争いの川

8.カプリオーレ

9.LONG TIME AGO

10.3部作

人類の深刻な問題

ブームブーム

ビンジョー

11.ギーンギーン

12.総理大臣

13.LONELY JAPANESE MAN

14.税

15.イモ

16.タイマーズのテーマ(エンディング)

17.Walk don't run

18.企業で作業

19.ダイナ(嫌煙のダンナ)

 

このバンドはVoのZERRYの声が非常に忌野清志郎に似ているのでRCサクセションが好きな方にもオススメのバンド。

 

このバンドを知らないという方も近年

セブンイレブンのCMで「デイドリームビリーバー」という曲が使われているのでそこから知っている人も多いかもしれない。

しかしそのイメージとは裏腹に歌詞の内容は非常にセンシティブなので好き嫌いの別れるバンド、アルバムというのも事実だろう、、

 

1曲目 タイマーズのテーマ

いきなり音源で聴くと「大麻が大好き〜」と歌っているように聴こえるが実際は「タイマーが大好き」なので特になんの問題もない。微笑ましいテーマソング。

 

2曲目 偽善者

 

この曲は某テレビ番組では本番で突然

大手ラジオ曲を批判したり放送禁止用語を叫んだりと何かと伝説になった。

https://youtu.be/py-ZJW2qsn8

 

4曲目 ロックン仁義

今でもじゅうぶん、いや今こそ伝わってほしいそんな内容の曲だ。

本当にロックンロールやブルースはどこへ行ってしまったんでしょうね…

https://youtu.be/40Kdu6DFXbI

 

5曲目 デイ・ドリーム・ビリーバー

海外のTHE MONKEESというバンドの和訳カバー。これは昔から思っていたけど「and」という歌詞を「そんで」と和訳したのは何気に凄いセンスだと思う。セブンイレブンのCMですっかり同じみになった曲ですね。

 

 

と、前半の曲だけ簡単に解説してみた。

全曲紹介しているとキリがないので興味を持った人はぜひ実際に聞いてもらいたい。

そして…

カプリオーレ、総理大臣、税、ギーンギーンなど政治的な曲がこのあとも続いていくのだが

こんなご時世にとてもピッタリな曲がたくさん入っているのではないでしょうか。

 

自分はリアルタイムで体験していたわけではないので当時のライブがどのような感じだったかは直にはわからないが一度生で体験してみたかったバンドの一つ。

 

是非退屈な毎日。

ライブや外出にも行けずくすぶっている皆さん

是非こんな機会だからこそロックンロールで憂鬱吹き飛ばしてください。

 

それでは、また次回!

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筆者:町屋菊一

 

 

 

 

 

 

おうちでロック〜CD紹介⑫〜

こんにちは、町屋菊一です!

 

CD紹介のコーナー

 

第12弾は……

 

ハルメンズ/近代体操+8

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ハルメンズとは80年代初めに活動したサエキけんぞう氏率いる日本のニューウェーブ、テクノバンド。

後に戸川純さんが在籍したバンド、ヤプーズの前進でもある。

 

このアルバムは1980年にリリースされた

ハルメンズ近代体操」に未発表のデモ音源を収録したアルバムになっている。

 

【収録曲】

1.昆虫軍

2.暗いところへ

3.フリートーキング

4.電車でGO

5.モーター・ハミング

6.ライフ・スタイル

7.キネマの夜

8.リズム運動

9.私 ヤ ヨ

10.レーダー・マン

11.アンドロイドな女

12.ボ・ク・ラ パノラマ

 

蔵出しボーナストラック

13.昆虫軍

14.アンドロイドな女

15.電車でGO

16.モーター・ハミング

17.幸福の未来

18.暗いところへ

19.母子受精

20.ボ・ク・ラ パノラマ

※トラック13以降はDEMO

 

印象に残っている曲をかいつまんで解説すると…

1曲目の「昆虫軍」はとある街でバスに向かって歩く多くのサラリーマンの群衆に触発されて書かれた歌詞。この曲は前途の戸川純さんもカバーしている。

 

「昆虫軍」戸川純

https://youtu.be/yd2HMDV883k

 

2曲目「暗いところへ」

こちらはコミカルな曲だが歌詞は非常に危ない笑 コンプライアンス的に現代なら苦情やクレームが来そう。笑

https://youtu.be/QMEUmSrkf7M

 

4曲目の「電車でGO」

シンセサイザーとギターが特徴的な楽曲。歌詞に出てくる風景はサエキけんぞう氏曰く総武線 津田沼~幕張間がモデルらしい。

こちらも戸川純さんがカバーしているのでそっちのバージョンで知っている人も多いのではないだろうか。

戸川純バージョン】

https://youtu.be/Yste_wCQvQQ

ハルメンズバージョン】

https://youtu.be/alQK7S4TCic

 

5曲目 「モーター・ハミング」

サエキけんぞう氏も自身で言っているがハルメンズの雰囲気が最も良く出ている楽曲。

僕もそう思う。

最後の効果音は実際にキッチンのものを使っている。

 

キッチンからはモーター・ハミング

キッチンからはモーター・ハミング

キッチンからはモーター・ハミング

 

このフレーズとメロディがなんともくせになり中毒性のある曲。

 

人混みながめてひと安心

ビルをながめてひと安心

車の音にひと安心

ネオンの色にひと安心

 

7曲目「キネマの夜」

うってかわってレトロなでアコースティック?な感じの曲

 

"キッネマの夜っ〜

シネアストたち〜のロマン"

 

思わず口ずさみたくなるリズムとメロディ。

 

10曲目の「レーダー・マン」

この曲が1番聞いたことのある人も多いかもしれない。こちらも1984年の戸川純さんのカバーで有名。

https://youtu.be/C6YLWEDbzAY

 

全体的にテクノっぽい曲で構成されているアルバムだがギターサウンドがロックンロール的であったりとなかなか個性の強い作品となっている。

計算されているようだが自然に生まれたものが多いらしくいわゆる元祖電波ソングと言えるのかもしれない。

 

13曲目以降はDEMO音源になっておりハルメンズの起源になったような音源が収録されている。またドラムの音などもとても実験的で面白く実験的要素満載な作品になっている。

 

前衛、テクノ、ポップ、コミカル、などが好きな人にはオススメの一枚です。

 

それでは、また次回!

 

筆者:町屋菊一

 

おうちでロック〜CD紹介⑪〜

こんにちは!町屋菊一です。

 

CD紹介のコーナー

第11弾は

 

真島昌利/RAW LIFE

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第1弾で「夏のぬけがら」を紹介した真島昌利の3枚目のソロアルバムです!1992年リリース

 

【収録曲】

1.RAW LIFE

2.俺は政治家だ

3.Go!Go!ヘドロマン

4.エゴでぶっ飛ばせ

5.かしこい僕たち

6.煙突のある街

7.ドライブしようよ

8.情報時代の野蛮人

9.関係ねえよパワー

10.こんなもんじゃない

11.RAW LIFE(reprise)

12.ですメタル

 

前回紹介したアルバム「夏のぬけがら」とは

うってかわってロック調の曲が多い作品となっている。真島昌利については第1弾かWikipediaをご覧いただきたい。

僕はこういうマーシーの日本語ロック調の曲を

真島ロックという、ジャンルとしてみている。

 

アルバムタイトルにもなっている曲「RAW LIFE」はまさにその真島ロックの真骨頂と言えるのではないだろうか。この歌詞の感じはブルーハーツハイロウズクロマニヨンズにおいてもマーシーの作る曲には共通する部分があると思う。

 

2曲目 「俺は政治家だ」この曲の歌詞も

ザ・日本語真島ロックという感じ。

洋楽を直接和訳したような感じ。

 

 

「RAW LIF」

核兵器エイズもある今更何にも怖くねえ

俺たち全部くたばってもこの星には関係ないよ

グルグル回り続けるだろう

グルグル回り続けるだろう

膨大なロマンの記憶だけ乗っけたまんま”

 

「俺は政治家だ」

“俺は政治家だ俺に金をくれ

もしもこの俺を信じるのならば

欲望の前に大志が崩れる

こっちを立てればあっちが立たない”

 

冒頭2曲の

これらの歌詞はまさに今の世の中にめちゃくちゃ当てはまるような感じがする。

と、聴いていて思った。

というかこのアルバムだいたいの曲がタイムリーな内容で構成されている。笑

 

そして僕が一番好きな曲「こんなもんじゃない」は長い曲だが一節一節の詩が聴く人に刺さるような曲ではないだろうか。ゴスペルのようなコーラスとパーカッション、マーシーのハスキーボイス相まり非常に素敵な曲となっている。

 

ファンの人には この曲を聴いて

映画「俺たちに明日はない」を観た人もいるのではないだろうか。

ボニーとクライドが今夜もやってくる

 

そしてラスト.ボーナストラックの「ですメタル」こちらは全くと言っていいほど多分歌詞に意味はないと思う笑 けどバックの演奏がカッコいい笑

 

因みに再発盤には

ソロのライブバージョンが収録されている

2枚組となっており

こちらもなかなかレアな音源。

 

The Clashがカバーしたことで有名なSonny Curtisの「I Fought the law」の和訳カバーも収録。初めて聴いた時は「法律と俺は闘った、法律が俺に勝った」というあまりの直訳に少しニヤニヤしてしまった。

 

こんな時代だからこそ今聴いてほしいアルバム。Apple MUSICにもあるので是非!!

 

それでは、また次回!

 

筆者:町屋菊一